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神の山 カイラスへ 情報編    

旅行記はこちら

このページの内容は我々が2006年8月に20日ほどでカイラス山を含めた西チベットを旅行した際に記録した情報です。

長期旅行者向けていうよりは、社会人が夏休みなどの限られた期間で、いかにカイラスまで行くかを中心にまとめています。

ラサからカイラスまでルート検討

予定と実際

当初の予定と実際の行動日程は以下である。赤字が車をチャーターしたカイラスツアーの期間になります。

  日本での計画 ラサでの予定変更後 実際の日程
1日目 ラサ到着 ラサ到着 ラサ到着
2日目 ラサ ラサ ラサ
3日目 ラサ ラサ ラサ
4日目 ラサ〜シガツェ〜ラツェ ラサ ラサ(サムイエ寺)
5日目 ラツェ〜ラカ〜サガ〜バルヤン ラサ ラサ
6日目 バルヤン〜ホルチュ〜タルチェン ラサ〜シガツェ〜ラツェ ラサ〜シガツェ〜ラツェ
7日目 カイラスコルラ ラツェ〜ラカ〜サガ〜バルヤン ラツェ〜オールド・ティンリ〜サガ
8日目 カイラスコルラ バルヤン〜ホルチュ〜タルチェン サガ〜バルヤン〜ホルチュ
9日目 カイラスコルラ〜ムンツェル カイラスコルラ ホルチュ〜タルチェン〜カイラスコルラ
10日目 ムンツェル〜ツァンダ カイラスコルラ カイラスコルラ
11日目 ツァンダ〜グゲ遺跡〜ツァンダ カイラスコルラ〜ホルチュ カイラスコルラ〜バルヤン
12日目 ツァンダ〜ムンツェル〜ホルチュ ホルチュ〜バルヤン バルヤン〜サガ〜オールドティンリ
13日目 ホルチュ〜バルヤン バルヤン〜サガ オールドティングリ〜チョモランマB.C.
14日目 バルヤン〜サガ〜ラカ〜ラツェ〜サキャ サガ〜オールドティンリ チョモランマB.C.〜ラツェ〜サキャ
15日目 サキャ〜シガツェ〜キャンツェ オールドティングリ〜チョモランマB.C. サキャ〜シガツェ〜ギャンツェ
16日目 キャンツェ〜(旧道経由)〜ラサ チョモランマB.C.〜ラツェ ギャンツェ〜ラサ
17日目 予備日 ラツェ〜サキャ〜シガツェ ラサ
18日目 予備日 シガツェ〜ラサ ラサ(ガンデン寺)

後述の契約関連出述べているが、ラサ到着後に一度予定を変更している。

また我々の予定はタイトであるので、出発時に旅行会社から運転手に「その日に予定より先の町に進めるのであれば先に進むように」と伝えてもらっていたので、いろいろあったが、結果的には2日間の短縮がで11日間でツアーを終えることが出来た。

よって極端な話ですが、カイラス以外の観光を割愛し、道や車のトラブルがなければ

 ラサからカイラスまで3日

 カイラスコルラで3日

 カイラスからラサで3日

の計9日でカイラスを拝むことができます

 

ただし予定立てる上での注意として、許可証の申請および受取で平日の2営業日が必要です。言い換えれると、日曜日から水曜日に現地到着にすれば、それぞれ水曜日から金曜日に許可証の受け取りができ、木曜日から土曜日で出発ができますこれ以外のパターンですと、含まれる土、日曜日の日数だけ日程をロスします。

航空券手配時点で考えておく必要があります。

ラサ到着日 申請日(高度慣らし) 受取日(高度慣らし) ツアー出発日
日曜日 月曜日 火曜日 水曜日
月曜日 火曜日 水曜日 木曜日
火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
水曜日 木曜日 金曜日 土曜日

 

雨季の西チベット道路状況

ガイドブックによるとラサから西チベットに入るためにはゲルツェ、ゲギァ、アリを経由する北回りと、サガ、バルヤンを経由する最短経路の南回りの2つがあり、チベットの雨季にあたる6〜8月には北回りは難しいとの記述がある。以下の地図を参照してほしい。

 赤色線:今回のツアーで通った経路

 灰色線:今回のツアーで通る予定で、通れなかった経路

 橙色線:北回り経路

 青色文字:今回の宿泊した町

 灰色文字:主要な町

見ていただけるとわかるが、北回り経路は南回り経路より、かなりの大回りとなる。日数で2,3日プラスといったところである。今回は我々の期間が限られているということで初めから南回りで交渉し、それでツアーを組んでもらった。

行ってみての実際の状況であるが、最近の道路や橋の改善などにより、ほとんどのツアーが雨季でも最短経路の南回りを利用しているようである。

ラツェ以西は未舗装路ではあるが、ランドクルーザーであれば70〜80km/hは出せるそこそこ状態のよい道である。ただし川沿いなど、水が回りに在る個所の場合は、降雨直後に道がグショグショになる。イメージ的にはこんな感じ↓。

我々もサガ〜バルヤン間で往路で1度、復路で2度スタックした。ただしメインロードを走っている限り、車の通行量は比較的ある。10〜20分待てば後続やすれ違いの車が来るので、牽引ロープで引っ張ってもらえる。

個々の区間での道路状況についても簡単にのべておく。各ガイドブックに掲載のある状態より、多少良くなっているようである。今後も道の整備は進むと思われる。

区間 状況
ラサ〜シガツェ(最短路) 舗装路。まったく問題なし
シガツェ〜ラツェ 舗装路。ラツェ寄りの峠で大規模な工事あり。近日中に終わるのでは?
ラツェ〜オールド・ティングリ 未舗装路。ただしネパール抜けの道で重要度が高いせいか、かなり状態のよい道
オールド・ティングリ〜サガ 未舗装路。今回の中でかなり状態の悪い道。ラカ経由の道のほうが距離が短いので、交通量が少ない
サガ〜バルヤン 未舗装路。今回の中で最悪の道。途中、何箇所もぬかるみがある。
バルヤン〜ホルチュ 未舗装路。状態は良い。以前は橋がなくて大変だったらしいが改善されている。
ホルチュ〜タルチェン 未舗装路。かなり状態悪い。

最後に、これは旅行後に旅行会社から聞いた話だが、やはり雨季は道の悪いため運転手が西部へは行きたがらないらしい。でもナムツォやシガツェなど、近郊へのツアーより、かなり手当てが良いので、腕に自信がある運転手は行くということである。

当然のことですが、オフロードの運転は運転手のテクニックにもかなり依存する。我々の運転手はベテランではあるが、あまり”ぬかるみ”での運転が上手でなかった。他の車がスッと抜ける道をモタモタすることも多々。雨季にこのルートに入るようになってから、まだ日が浅いということもあるが、短期間の旅行ではその辺も考慮しておいたほうがよい。できれば事前に「自信のある運転手」と旅行会社に指定するのも一つの方法であろう。

 

ツアー契約関連

契約までの流れ

実際に今回のツアーを決定するまで行った手順は以下です。@〜Eは出発前に日本で、Fのみラサで到着後に行いました。

@希望内容(行きたい場所、期間)を書いて、インターネットにサイトを持っているところには直接メールで、それ以外のところでは国際電話でFAXを送ることによって問い合わせ。ガイドブックにemailの連絡先がない場合、FAXで送信しても、返信はemailでもらえる。

Aガイドブックや過去のネット上の記録から、現地での15日間の行程表を作成(ラサ、カイラス、グゲ遺跡)。

B回答をもらった中で、感触のよさそうなところにAの行程表を送付して交渉

C契約会社決定

D契約の雛型作成

E細かい契約内容の決定

F契約内容の確認および契約

 

@〜Bでコンタクトしてみるとほとんどの代理店では、ラサの旅行代理店で直接交渉と行うような安い値段を提示してくれなかった。全てが込み込みのツアーで費用も一人当たりで請求される。車であれば1台で請求されるはずであるが。その中で一番安いところで「3」で1750ドル。一時はそこと交渉していた。

が、「7」が唯一1台当たりの値段で提示してくれた。メールへの返事も非常に早く、歩き方にメールアドレスも載っていて信頼できそうであることも加わり、ここに絞って交渉することにした。

ガイド

我々は費用を下げるために、ガイドを雇わない契約にした。運転手は簡単な英語が話せると事前に確認したいたので、問題ないと思っていた。

ラサ到着後、旅行会社から英語の話せる運転手がアサインできなかったので、英語の話せる運転手の姪っ子を同行させる。費用は無料とうことで了承した(チップのみ支払い)。

ガイドを雇うのであれば、本来は220元/日かかる。

 

車種

今回のツアーで使用した車はTOYOTAの4500ccのランドクルーザー。これで15800元。3500ccの少し古いタイプであれば、13600元と若干安くなる。ただし車の故障確立や乗り心地などが違ってくるはず。

契約書

DEの中でこれでいきましょうという合意文章がこちらである。主にリンク先にある越山さんのページの「旅行契約書」に必要事項を加えて作成しました。

本来はこれに両方のサインをすれば終了であるのですが...

日本出発の一週間前に

・TTB以外の許可証の申請は、パスポート(コピー不可)と平日の2営業日が必要ということで、ツアー出発が14日(月)から16日(水)に2日延期→これで予備日がなくなる。ちょっと不安になる

またラサに着いてから、代理店側のフォーマットがあるのでそちらにサインが必要と言われました。それに加えて以下の2点が判明

・ツァンダ(グゲ遺跡)までの道は雨で危険。旅行社の車も最近行方不明になっていて通行止めなので、今回は行けない可能性が大。よって行けない場合は、帰路にチョモランマ・ベース・キャンプに行くことでどうか

・ラサ〜ギャンツェのヤムドゥク湖経由のルートは、鉄道の延長工事で立入禁止となっており通れない

ということで、私が作った契約書”もどき”と旅行会社の提示した契約書(+グゲ遺跡の代替案)からの2通にお互いがサインする形となりました。

 

支払い

契約書中にありますが、今回のツアーの料金の支払いは3回に分けて行いました。基本的に人民元がベスト。US$もOKですが、日本円はNGでした。

・日本出発前:許可書取得&デポジットとして一人400元、計800元。送金単位がUS$なのでUS$100として海外送金。一番安い郵便局からの送金でも手数料が2500円もかかった。また相手銀行側の仲介手数料として、相手の受け取り時にUS$15が引かれるので、結局はUS$115を送金。詳細はゆうちょの国際送金を。

・ツアー出発前(ラサ):代金の8割を支払い。人民元、US$どちらでも可能であったが、元で支払い。

・ツアー終了後:残りの2割を支払い。日本帰国前なので、人民元と足りない分はUS$で支払い。

更に、予定行程表から外していたギャンツェに寄るために300元も支払っています。

 

コンタクトをとった旅行代理店

参考までに問い合わせを行った旅行代理店とその結果を載せておく(2006年6月現在 1US$=110円、1yuan(RMB)=14.2円)。

  旅行会社名 URL 方法 結果
1 西蔵拉薩旅遊公司
(TIBET LHASA TRAVEL AGENCY,)
http://www.tibetlhasatravel.com/ email Tour for 2-Pax Kindly check the cost in USd Per pax=1900
Transportation by Japanese landcruiser/All the permits and one Guide/Guest house enroute
2 Access Tibet Tour http://www.accesstibettour.com/ email Because your time is very limited, so the itinerary is very tight. Maybe you have drive long time in some days. Maybe some days you have to drive about 10 hours. I have to cut the trekking from your itinerary. The road in Ali area is very bumpy. So the driver can not drive fast. Please find itinerary and quotation as follows:
14nights/15Days tour & trek to Mt. Kailash (Lhasa-Lhatse-Saga-Mt. Kailash-Tsada--Lhasa)

--------------(detail itinerary)---------------------------

The cost of the itinerary based on 2PAX is US$2072 pp

Price includes:

1) Accommodation motioned in the above itinerary.

2) A private comfortable vehicles-land cruiser 4500 and experienced driver

3) An experienced English-speaking Tibetan tour guide

4) All necessary permits

5) All entrance fees of sightseeing place mentioned in itinerary

6) Service charge

7) All meals.

8) All equipments of camp.

Price excludes:

1) All airfare, airport tax and air-petrol tax

2) Tour guide and driver's tips

3) Private expense like laundry, IDD calls, drinks in the room, etc

4) Extra expenses and/of additional days caused due to unexpected events (delays, porterage because of land slides and other natural events.)

5) Bank processing fees for wire-transfer

3 四川省新東方国際旅行社
(チベット旅行日本語版のインターネット窓口)
http://www.tibet-tour.net/ email
日本語
人数: 2名様で観光する場合;
チベット境内だけの見積もり: 1750$/1名様;
見積もりに含まれている内容:(ラサ空港での出迎えから〜ラサ空港への見送りの間の費用)
 西藏毛利:
 部屋代:17泊(ツィンルーム、2人一部屋)
 食事代:26回(昼食、夕食)
 車代:チベットでの全程の用車(TOYOTA 4500或いは三菱ランドクルーザ)
 入場券:日程に書いている観光地の入場券
 入蔵許可書
 旅行証
日本語のガイド
見積もりに含まれていない内容:
@ ラサ到着前後の費用
A 成都/ラサ/成都への往復航空券
B 個人消費とチップ
C 国際航空券と航空税
4 China Highlights http://www.chinahighlights.com/ email COST PER ADULT (Twin Sharing bases): RMB 37248 (which equals to US$ 4656 )
TOTAL COST FOR 2 Adults: RMB74496 (which equals to US$ 9312)
5 西蔵中国青年旅行社
CYTS TIBET
  FAX
email
will you dong this trip alone? If so, the trip will cost: 31600.( Chinese Yuan ),the quotation including:travel permit;hotels and gusthouses;Japanese speaking guide service;all your food, tour jeep and all entrance tickets on your journey.
6 CITS TIBET   FAX
email
The tour cost for this trip is USD5205 for you own.
The services included:
1 hotels in Lhasa and Shigartse with breakfast, guest house in other places
2 lunch and dinner will be served in the restaurants out side of the hotels;
3 a Toyota 4500 will be used
4 entrance fee to the tour spots mentioned above;
5 a guide (English or Japanese speeking)
6 permits needed in Tibet.
With to get reservation in advance (at least 3 weeks before and pay in advance)
7 西蔵那曲国際旅行社
(Tibet Nakqu International Travel service F.I.T. Department)
email 契約したところ。詳細はこのページ参照

 

費用

今回の旅行の概算は

  • 航空券:約12万円 (1人)
  • 現地ツアー:約24万円 (2人で)
  • ツアー中経費(10泊11日;食費、ホテル代、入場料等):約4万円(2人で)
  • ツアー外の経費(6泊7日;食費、ホテル代、入場料等):約2万円(2人で)

となり、二人で約54万円。一人約27万円。

ツアー中の費用詳細は以下になります。ホテルの設備等もあわせて紹介します。

ホテル 値段(2人分)
単位:元
水道 シャワー トイレ 電気 電源 食費
(2人分)
入場料等 入場用内訳
1 ラツェ 拉孜農民旅館 50 57 110 55元×2人(タルシンボ寺)
2 サガ 郵政招待所 60 × × × 50 90 車40元+25元×2人
(ラツェ−サガ間のチェックポイント)
3 ホルチェ 雍措旅館
Yong Tso Hotel
80 × × 57
4 ディラ・プク・ゴンパ テント村 80 × × × × 6 160 80元×2人(カイラス入域料)
5 ズゥル・トゥク・ゴンパ ゴンパ 80 × × × 26
6 バルヤン 扎西旅館
Tashi Hotel
60 × × × 66 270 ガイド・ポーター料:80元×3日間+チップ30元
7 オールド・ティンリ 雪域旅館
Snow Land Hotel
70 × × 99 535 車405元+25元×2人(EBC入域料)
40元×2人(翌日追加。EBC環境保護料?)
8 チョモランマB.C.
(ロンボク)
ロンボク寺招待所 80 × × 25
9 サキャ Sakya Lowa Family Hotel 100 × 125 230 45元×2人(サキャ南寺)
30元×2人(ギャンツェ・ゾン)、40元×2人(ギャンツェ・パルコル)
10 ギャンツェ 鳥孜飯店
Wutse Hotel
100 79
11 ラサ   24
合計 760 - 614 1395

 

ビザ

中国の15以内の旅行でのビザは免除されているが、今回は日程が16日以上であり、かつチベット自治区に入るので、日本の旅行会社を通じてビザを取得した。10年前にできた個人でのビザ取得取得はできなくなったらしい

 

許可証

許可証の種類

チベットの旅行で必須である許可証についても記しておく。通常のチベット入域で必要なTTB許可書(1)、開放地区以外の訪問に必要な外国人旅行証(2)の2種類ですが、今回の我々の許可証は、それらに2つ加えて4種類が必要になっています。

2つが付け加えられた経緯はよくわかりませんが、4については我々の旅行の直前に、韓国人旅行者が軍事領域で写真を撮ったからだということを旅行代理店の担当者さんからききました。

参考のため、以下に許可証の種類とイメージを載せておきます。ちなみにこれらの許可証はコピー不可、旅行行程終了後に旅行会社が回収します。

  許可書の種類 イメージ(クリックで大きなファイルが開きます)
1 チベット入域許可書(TTB permit)

 2006年内に廃止されるという噂である
2 外国人旅行証
3 これも外国人の許可証の一種でしょうか?
4 人民解放軍の許可証

広州経由でのチベット入域

今回は成田⇔広州⇔ラサの中国南方航空のチケットを、日本の旅行会社で一括購入した。この会社にチベット入域許可書(1:TTB)について、問い合わせを行っても「知らない。必要だったら勝手に取得してくれ」とのこと。TTBは近日中に廃止とうい噂はあるが、まだ廃止にはなっていないはず。

よって今回はラサの旅行代理店から広州の旅行会社(日本の旅行会社の広州での提携会社)に送ってもらい、広州の空港でTTBを受け取った。当初はTTBを日本に直接送ってもらいたかったが、TTBを海外へ送付することは禁止されているとのこと。後日情報では、このような場合はTTBはコピーでもOKだそうです。

 

カイラスコルラ

コース

迷うことはないです。初日と3日目はそれぞれ川の西岸、東岸を歩くコースがあるようですが、雨季であるせいか、それぞれ東岸、西岸のコースしか歩いている人はいませんでした。

ポーター(ガイド)

わざわざラサかよぶ必要はありません。タルチェンも村で手配可能です。1日80〜100元(食事代や宿代を別途支払う必要なし)前後です。英語や中国語は話せませんが、荷物を持って先に歩いてくれるだけですので、まったく問題ありません。

大きな荷物を持ってもらう際には、彼らはそのようなザックを持っていないので、自分達の荷物を入れてきたザックごと渡すのがよいです。

個人差もありますが、この高度での行動は想像以上です。ある程度の大きさの荷物が必要であれば、ポーターを雇うことを強くお勧めします。

食料と水

食料は宿泊場所以外にもカップラーメン、クッキーなどを売っている売店があるので、それでよければ特に持参する必要はない。

食料の調達は小さな村でも可能だが、ラサと同じ品揃えを期待するのであれば、ラツェ、サガまでが限度となる。また果物などの生鮮食料品が必要であれば、ラサで仕入れておいたほうがよい。

 

チベットの雨季

6〜9月特に7月後半から8月が雨が多いようです。雨といっても一日中降っているわけではなく、夕暮れにまとまって降ることが多かったです。

空については、朝は曇り空。序々に雲が少なくなり14〜18時くらいがチベットに期待する青空と出会えます。写真もその頃に撮ると良いでしょう。

 

高山病対策

今回のツアー中に宿泊した町と、主な高所の標高を参考のため載せておく。赤字は峠。

宿泊した町 標高(m) 行動中の主な標高
1 ラツェ 4000 シガツェ:3900、ユロン・ラ:4950(ラツェ〜シガツェ)
2 サガ 4600 ラクパ・ラ:5130(ラツェ〜シガール)、マユム・ラ:5210(バルヤン〜ホルチュ)
3 ホルチェ 4560  
4 ディラ・プク・ゴンパ 5210 ドルマ・ラ:5630
5 ズゥル・トゥク・ゴンパ 4790  
6 バルヤン 4750 マユム・ラ:5210(ホルチュ〜バルヤン)
7 オールド・ティンリ 4390 チョモランマB.C.:5200m
8 ロンボク・ゴンパ 5000  
9 サキャ 4280 パン・ラ:5150(ロンボク〜シガール)、ラクパ・ラ:5130(シガール〜ラツェ)
10 ギャンツェ 3950  
11 ラサ 3600  

見たいただければわかるが、ほぼ標高は4000m以上と考えてもらってよい。パッと4000m,5000mの峠を越えるだけであれば、さほど高山病の問題はないが、これだけ継続的に高所にいることとなると、慣れない限りかなりきつい。

今までの旅行では、以前の訪問のチベット、パキスタン、ペルー、ボリビアなどで3500〜5000mくらいの標高では、一度クスコで軽い高山病にかかっただけであったので、今回も大丈夫かなと楽観視していたが、今回ばかりは高山病にかなり悩まされた。

一応、水分と糖分の摂取には心がけたが、到着初日の夜の嘔吐、その後は夜と朝の頭痛は避けられなかった。結局、カイラスのコルラを終えるまで症状は続いた。

ガイドブックにもあったが、対策としては新陳代謝を上げることが重要とのこと。日中は歩いたりで体を動かすので問題ないが、夜になるとそれもできない。

高山病の薬も売っていた。旅行会社のお勧めはチベットで開発したというこれ。ラサの薬局にも新発売の広告がよく出ていたが、カイラス出発前には入手できなかったので我々は服用できなかった。街中の薬局で一番よく売っているのはである。こちらは頭痛のする夜に飲んで、結構よく利いてた。いずれも一箱で30元ほど。

面白かったのは、車での移動中に、気持ちよく眠ってしまうと、その後に頭痛がしてしまうこと。気持ち良い揺れでも、せっかく良い景色なので外を眺めながら起きていることが重要でした。

 

デジカメの充電

電源プラグは費用の欄に書いた通り、使えるホテルが少ない。個々の部屋にはないが、広間にはあることが多いので、まずは聞いてみるとよい。

また電気が使える時間が夜だけに制限されていることもあるので注意が必要

 

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